運転したい人の考察
- jumanji0100player
- 2021年3月16日
- 読了時間: 3分
車に乗りたい。
東京に越してきて早一年。
最近強く思うのは、一人で車を運転しながらどこかへ行きたいということ。
ただ、なぜ移動手段の一つでしかない車を運転したいと思うのだろうか。
A地点からB地点まで移動する行為は、徒歩、電車移動、航空移動と同じである。
では、車移動が特に優れている移動手段なのか。
都会での生活は、歩く時間と電車に乗る時間を増加させた。
実際に僕のiPhoneのヘルスケアアプリでも2019年と2020年の一日の平均歩行歩数を比較すると、1,000歩弱は増えた。(このコロナ禍でも!!)
健康にも良い影響を与える上、歩くことで車を運転している時では目に触れなかったような小さな情報にもリーチできるようになった。電車は、渋滞に巻き込まれることなく、時刻表通りに淡々と移動をこなす優秀な乗り物である。遅延も時には起こるが、基本的に正確な到着時間が読めるため、正確な到着時刻を予定に組み込むこともできるようになった。
歩くことと電車に乗ることは、車と比較してもそれぞれのメリットがある。
それでは、僕が車移動の何が良いと感じているのか。
久しぶりに運転すると感じる、「気持ちよさ」をもたらす心理的作用が気になり調べてみた。
すると、以下の研究にヒットした。
米リッチモンド大学の研究チームによると、
“ラットに小型の車の運転を学習させるという実験が行われた。実験の結果、ラットは車の運転を見事にマスターし、
さらに野生のラットは実験室のラットよりも学習に優れていることや、車の運転を学習することでストレスが軽減されることが判明した。”
ラットは車の運転をマスター可能で「運転するとリラックスする」と判明 - GIGAZINE
注視すべきなのは、記事の中で”運転という仕事を与えられることが、ストレスを低減させることに繋がる”と記されていることである。
車の運転は、自分の意思でハンドルを握り、アクセルやブレーキを踏み、行きたいと思った場所まで操縦をし続ける行為である。
それが、今現在では当たり前の行為として生活の中でも定着している。
先日、ホンダがレベル3となる自動運転車「レジェンド」を発表した。レベル3とは高速道路など「特定条件下の自動運転」が可能となるレベルである。
例えば、渋滞時の高速道路などで時速30キロメートル未満になるとシステムが作動し、50キロメートルまで自動運転となる。
この間、ドライバーは前方や周辺を監視することなく、スマホなどを見ることができる。
自動運転の技術は刻一刻と進歩し、徐々に一般化しつつある。
いつかの未来では自動運転機能が搭載されていない車は走行禁止となる法律もできるのは自明だ。
要するに、未来は運転することが当たり前ではなくなる。
このように、テクノロジーが発達して行く世界で、自分の意思で何かを操縦すること(能動的手動)が減少し、代わりに検索アルゴリズムによって、自分の意思がプログラムによって先導されていくような事例(受動的自動)は増えていく。
人が幸せを感じる要素は、先述した記事にあるマウスが証明しているように、
自分自身で物事を遂行し、完了させることも重要な要素として含まれるのではないだろうか。ということは、車を運転することも一つの人間の意思決定の貴重な行為とも言える。
全てが自動化し、AIやプログラムが個人の趣味趣向を決定付けていく世の中で、あなたは日々の何を大事に生きるだろうか?
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最後まで読んでいただきありがとうございました。
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